子供の仕事〜遊牧民の子供

モンゴルは北の地、セレンゲアイマグに住む友人家族は放牧を生業としています。

2年ぶりに再会したヒシグバットは、5歳になっていました。驚いたことは、彼は一人前に馬に乗って、子供だけで羊とヤギの放牧をしていたことです。

仕事を任せられている子供の顔つきは違います。

 5歳のヒシグバット

5歳のヒシグバット

自分にできる事、まだまだな事、出来ない事、身をもって知っていると強がる必要がありません。

彼の3歳のころは、父親の仕事を真似て大いに息巻いていましたが、まだまだ小さな子供でした。強がっていた2年前の彼はもういませんでした。

 3歳のヒシグバット

3歳のヒシグバット

更に、家の手伝いをする事が当たり前の子供たちは、様々な家の仕事を『自分の仕事』として捉えています。

最近、日本で某子供が、「お手伝いするとねー、お金がもらえるんだよ。」と言っているのを耳に挟みました。

私は、うちの子供達にお小遣いがもらえるから家の事をやる、というような教え方はしていません。家族で生活をしている以上、家族の一員である限り、家の中の事は全て全員に関係する事です。我ら親が、子供達を家族の一員として扱い、仕事をする機会を与えると、それが彼らの成長と自信につながります。任された事で自分の大きさを知る事ができるからです。

それは、本人たちにとっての、お金よりも代えがたい財産になるでしょう。

草原の親子が証明しています。

モンゴルで子供が馬に乗って放牧をしに行くという事は珍しくありません。でも、日本においては、5歳児が家の仕事や親の仕事を手伝える機会はそう多くないと思います。我々親が意識的にその機会を作っていかなければならないという事でしょう。

3歳から5歳の2年間、顔も仕草も同じ。

だけど、顔つきが違う。

ヒシグバット、いい顔でした。

Kei Hompo