buddhism

仏教の話〜お線香のこと〜

六波羅蜜 〜仏前に秘められた6つの意味〜
お仏前にお供えするものの1つ、お線香は「精進努力」の意があるそうです。
六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、悟りを得るための6つの修行方法です。
そして、仏前に供えるものも6つあり、それぞれ六波羅蜜の意味を配当することが出来ることを初めて知りました。
お茶・お水:布施
塗香:持戒
花:忍辱
線香:精進
仏飯:禅定
ろうそく:智慧

以下抜粋
線香には努力精進の意味があります。一旦決心の火をつけますと、線香は熱をもって最後まで燃えていきます。燃え尽きたならば灰になって忘れてしまいます。つまり線香には、努力をしながら周りに快い人徳の香りを薫じつつ、一生懸命に頑張るという意味があります。そして完成すれば、今まで自分のやってきたことを、サラサラと灰にして忘れてしまうということが大切です。これは自分がやったのだと、いつまでも人に吹聴するような努力の仕方は線香の精神から外れます。また自分だけが助かるという努力の仕方も、線香の精神から遠のきます。
他に良い感じを与えながら、人格の香りを周囲に漂わせながら、一生懸命に熱を持って、精進するという意味が線香にあります。
(ひと言ひと言がわかる 般若心経入門:近藤堯寛 著)

私が、上座部仏教の国、スリランカで教えてもらった意味とはまたちがう方向からのアプローチ。
ちっちゃい線香の灯を見ても、様々な真理が詰まっている小宇宙です。
特に、『周囲に良い香り薫じつつ、サラサラ忘れてしまう』なんともエレガントな生き様じゃないですか。